4月4日
日清パワーステーション・ロケ
ついに来た、この日が。
何度台本を読んだことか。こんなこと、キャラメルボックスで言えば、10年前の『百万年ピクニック』以来の「演技」をしなければならない。
もちろん、今でも毎日「前説」はやっているわけだが、「だいたい決まっていることを、その時その時の状況に応じて臨機応変に、時間内にまとめて、なおかつ若干のウケを取りながらしゃべる」のと、「決められたセリフを、感情を込めてきちんと伝わるようにしゃべる」のとでは、僕にとっては天と地ほどの差があることなのだ。
役者時代は、「ちゃんとセリフが全部間違えずに言えたのは千秋楽だけ男」という異名を取った私だけに、今回の映画ではセリフは7つでも、出演シーンは16シーンもあるだけに、その緊張感は並外れているのだ。
そのすごさを簡単に言えば、西川は1シーンで、セリフは5〜6個だ。
うぎゃあぁぁぁぁぁっ!!
……と苦しみながら、『あなたが地球にいた頃』の名古屋公演の初日(4月3日)の前説が終わると同時に劇場を出て、名古屋駅に走り、新幹線に飛び乗って東京へ。
束の間の晃一との時間を過ごして、翌日、新宿は日清パワーステーションへと向かうのであった。
その朝、我が家のある府中の、「桜通り」の桜は、まさしく満開。桜が「おかえりなさい、加藤さん」と言ってくれているかのようだった(【参考ビデオ:キャラメルボックス『四月になれば彼女は』】。
余談だが、ここの桜はちょっとすごい。約500mに渡って、桜の古木が何百本と並んでいる。もう、まさに桜のトンネルと化すのだ。4年前だったか、寒かった東京を離れて、車を運転して『四月になれば彼女は』の大阪公演に行って、1週間ぐらい経ってから夜を撤して運転して帰ってきて、甲州街道を右折したとたん、どどーーーーんっ!!と桜が満開!!おおっ!!桜通りよ、俺を待っててくれたのかっ!!と思ったものでした。
だから、上野公園でお花見、とか言って酒を飲んでいる人達の気持ちが、僕にはよくわからない。だって、桜は府中の住人の僕にとっては「日常」なのだから。
あ、そうそう、名古屋からとんぼ返りしたその晩、晃一を連れて親子3人でお散歩に行って、晃一に生れて初めての桜を見せてあげたのでした。
ちなみに、府中の名物ナンバーワンである「欅(ケヤキ)並木」も、いよいよ新芽を出して萌えまくっていましたっ!!
これがまた、春は新緑で楽しませてくれて、夏は日影を作ってくれて、秋は紅葉でせつなくさせてくれて、冬は雪が降ると特大の樹氷の林のようになってギョッとさせてくれるのです。
ああ、府中はいい街だ!!